巨人が首位・阪神との３連戦初戦に激闘の末、敗れた。先発の菅野が３回途中５失点ＫＯ。４位に後退した。９日の同戦で巨人が敗れれば、自力優勝の可能性が消滅する。

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　うつむき、唇をかんでマウンドを後にした。巨人の菅野智之投手（３３）は、３回２死一、三塁で西純に中前適時打を浴びて、３得点目を奪われると、思わず腰に手を当てた。原監督が交代を告げるとベンチに戻り、マウンドをじっと見つめた。２回２／３、７４球を投げて７安打５失点で５敗目を喫し「先発としての役割を果たせなかった」と責任を負った。

　阪神打線の勢いにのまれた。最速１５０キロの直球にフォークやスライダー、カットボールと多彩な変化球で試合を組み立てようと試みるも制球力を欠き、本来の力を発揮できなかった。

　初回１死一、二塁から大山に中前への先制適時打を許し、２回にも１失点。２回２死満塁のピンチでは大山を空振り三振に抑えて踏ん張ったが、３回、西純に中前適時打を浴び降板。代わった２番手・今村も後続を抑えられなかった。報道陣から菅野の投球について聞かれた原監督も「皆さんに任せます。あんなんは」と厳しい言葉で顔をしかめた。

　７月１７日のヤクルト戦（神宮）でも１／３回６失点ＫＯ。思うような投球ができない時でも、背番号１８は日々、自分のあり方を考えている。「若い投手、戸郷もすごく頑張っている。僕も経験してきたようなことをこれから経験して、しんどいこともたくさんある。その支えになってあげたい」。この日のように本来の投球ができなくても、エースとしてマウンドに立ち続けなければいけないきつさは痛いほど分かる。

　だからこそ後輩たちの力になりたい思いは強い。「現実的に僕もあと何年やれるかわからない。その中で経験してきたものを伝えていくのは一つの役割だと思う」。春季キャンプから積極的に後輩投手や捕手にも声をかけ、助言を送る姿が増えた。

次回向けて　「次回に向けてしっかり調整していきたいです」と短い言葉で結んだ菅野。チームへの熱い気持ち、後輩たちへの思いを次こそは結果に結びつけたい。

https://hochi.news/articles/20230808-OHT1T51281.html?page=1

あんなん(33)

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