【巨人】中田翔「手本を見せてやるから見とけよ」弟子・秋広優人に予告 師匠が意地のサヨナラ弾
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　中田翔は、震える足に力を入れ、バットを迷いなく振った。一発で仕留めた打球は大歓声の中、グングンと伸びて左翼スタンドに飛び込んだ。１点を追う９回２死一塁。打席に立つ前に、７回にプロ初本塁打を放った“弟子”の秋広に言った。「アキ、手本を見せてやるから見とけよ」。栗林の初球・フォークを完璧に捉え、今季６号となる逆転サヨナラ２ラン。「言ったものの打席で足が震えてたんだけど、いい形になって本当に良かった」。師匠の意地の一打で、まな弟子の一発を勝利で彩った。

　２年連続でオフにともに自主トレを行った秋広が１軍に合流してから、先発出場した５戦全てで安打を放つなど躍動。「積極性や結果で素晴らしい活躍をしてくれて新しい風を吹かせてくれている」と成長を喜ぶ。自身はこれが１９日のＤｅＮＡ戦（佐賀）以来の本塁打で決して状態がいいとは言えない中、「アキ（秋広）が打てば、自分が打たないわけにはいかない」。中田翔にとっても背番号５５の存在は刺激になった。２８日の試合前練習では原監督から直々に助言をもらう場面もあった。「タイミングの取り方とかをアドバイスもらって、自分も試行錯誤しながらやってます」。指揮官も「タイミングの取り方が非常にいい間合いで打てるようになってきた」と喜んだ。

　土曜の夜に東京Ｄで“中田フィーバー”を巻き起こした。土曜の夜にディスコに集まる若者たちを題材とした映画「サタデー・ナイト・フィーバー」をまねて球団は２８日限定で「フライデーナイトフィーバー」の第１弾・中田翔のオリジナルグッズを発売。ちゃめっけたっぷりにポーズを決めた中田翔の写真が使われている。担当者は「開幕から好調で４月２２日が誕生日ということもあり、１０回ある第１弾を中田選手でいこうと決めました。写真撮影にも前向きに快く応じてくれた」と明かした。ノリがいい性格なのも後輩たちから慕われる理由なのかもしれない。

　２人並んで立ったお立ち台でがっちりと握手を交わして「もっともっとスケールの大きいホームランバッターになってもらいたいと思います」と期待の言葉をかけた背番号１０。まな弟子とともにつかんだ勝利は、格別だった。（水上　智恵）

かっこよすぎて草

これはレベチパーフェクトヒューマン男中田翔