【巨人】桜井、志願の続投…７回途中１失点で今季７勝目「俺にはもう怖いものはない」

クールな桜井がほえた。巨人が逆転した直後の５回。近本、福留に四球を与え１死一、二塁。打席には４番・マルテ。２ボールからの３球目、外角低めのカットボールで三ゴロ併殺に打ち取り、チェンジだ。

　「前回、阿部さんから２ボールになったら自分で間を空けて投げるように、と言われていた。アドバイスを生かせた」と感謝し、「流れを渡さないようにと。今日一番のターニングポイント、重要なところでゲッツーが取れた」と胸を張った。

　球数を要しながらも、失点は初回の犠飛のみ。自己最多の１２５球を投げ、６回１／３を６安打１失点。６奪三振で今季７勝目を挙げた。先発１１試合中、ＱＳ（クオリティースタート＝６回以上自責点３以下）クリアは８試合目だ。「変化球の精度がちょっと悪くて、それが試合に出てしまい、球数も多くなってしまった」と反省点を挙げたが、マウンドで踏ん張り続けた。「まだまだ投げられる」と、７回は自ら続投を志願した。

　右腕の力投に、原監督は「慎重にという部分がありすぎるのかなというふうに見えるけど、最少失点でバトンを渡すという部分では非常に成長している」とたたえた。これで阪神戦の先発では３戦３勝、防御率１・７７。チーム屈指の“虎キラー”ぶりも発揮した。

　プロ４年目で大化けした桜井。「割り切る気持ち」が右腕を支えている。これまでは体づくりのために栄養を考え、アボカドを毎日食べてみたりとさまざまな事にトライした。だが、もうやめた。空腹が嫌いなので、自宅で特大の塩むすびを１つ握って、食べてエネルギーをチャージする。「何か決めるとそれがずっと気になる。じゃあ、もう自由にしようと思った。食事でもお肉を好きなだけ食べる。ストレスフリーが一番なんですよ」と笑った。

　投球でピンチを迎えれば、「攻めたら悔いはない」と“体当たり”。「俺にはもう怖いものはない。心を鬼にしてぶつかっていくだけや」。鬼になるというテーマを心の中で決め、気迫あふれる投球につなげている。

　９連戦と移動ゲームが重なり、リリーフ陣の疲労も蓄積する中で、「自分は元気なので、長い回を投げられたのでよかった」と、しっかり試合をつくった。次戦は中６日で２３日のＤｅＮＡ戦（東京Ｄ）に先発する見込み。終盤戦へ向け、背番号「３５」は進み続ける。（玉寄　穂波）



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「俺にはもう怖いものはない」って
桜井は格好いいわｗ
でもほんと冗談抜きに、あのピッチングスタイルは見ていて感情移入できるんだよな