巨人ＯＢで投手コーチも務めた関本四十四氏（デイリースポーツ評論家）は
「先頭の近本に投げた５球を見て、体が重い、腕がシャープに振れてないなというのは分かった。プロの視点で分かるもの」と解説。三回、大山に２－１からスライダーを投げた際にはバランスを崩す場面もあり「降板するまでに２回くらいあったんじゃないかな。左膝が割れるような、おかしな投球フォームでバランスを崩していた。ああいうことはあまりない。ベンチから見ていても、おかしいなと思っていたはずだ」と振り返った。

実際、桑田投手チーフコーチは「プレーボールから２～３球見ておかしいなと思って一回が終わってベンチに帰って状態を聞いたんですよね」と明かしている。
原監督も「正常ではなかったですね」と語り、現状は痛みまではいっていないというが、気がかりな状態だ。

関本氏は腕が下がり、かつてのようなすごみのある菅野の姿ではなくなってしまったことを指摘。
「以前はリリースポイントが自分の目で見えているんじゃないかというほど、前の位置で腕をシャープに振れていた。
スライダーがキレる投球フォームで、右打者がとんでもないボール球を振っていた場面もよくあった」と振り返る。

復調を期待していた今季も状態は上がっていない。
「この２年で一気に状態が落ちてしまい、今は良かった時期と比較すると６割、７割くらいじゃないか。直球の威力は物足りないし、スライダーも見極められている」と語った。