https://hochi.news/articles/20220122-OHT1T51143.html

【巨人】山崎伊織＆堀田賢慎「若い力の底上げ」任せろ　新時代のエース候補が原監督期待に応える

春季キャンプで初の１軍スタートが決まった巨人の山崎伊織投手（２３）と堀田賢慎投手（２０）が２２日、巨人の新時代を切り開くことを誓った。ともに右肘じん帯再建術（通称トミー・ジョン手術）からの完全復活を期すシーズン。桑田真澄投手チーフコーチ（５３）からキャンプの“強化指定選手”にも指名された右腕コンビは、若手の台頭によるチームの底上げを求める原辰徳監督（６３）の期待に応える覚悟だ。

　澄み渡った青空の下で、巨人の未来を背負うヤングＧが決意表明した。右肘手術からの完全復活を目指す山崎伊と堀田は、キャンプの１軍スタートが決まり気持ちを高ぶらせた。

　山崎伊「いろいろなところで若い選手が出てこないといけないと言われている。今年は投手陣だったら僕とか堀田とか直江とか、ライバルなんですけど、誰かが本当に（出てこないと）」

　堀田「原監督のコメントにもあったように『若い力でチームを底上げする』と。そのうちの１人になれるように練習を頑張りたい」

　宣言通りのブレイクへ、通算１７３勝の桑田コーチから勝てる投手のノウハウを吸収する。オフもさまざまな助言を受けてきたが、キャンプではより濃密に指導を受けることが可能。同コーチは投球、守備、打撃、走塁など「全てにおいて鍛える」と予告しており、山崎伊は「全てができて一流の選手。投げるのはもちろん、守備の面などで自分を助けるプレーもある。チームの勝敗にも関わってくるので大事。徹底的にやっていきます」と意気込んだ。

　宮崎１次キャンプ中の２月１０、１１日には、紅白戦を２試合予定。桑田コーチは両右腕の登板について「まだ決めていない。第２クールで判断しようと思っている」と説明している。右肘の状態を確かめながらにはなるが、山崎伊は「（肘の）コンディションは大丈夫。投げる機会があるなら、しっかりとアピールしたい」。堀田も「肘の状態を見ながらですけど、投げられる日を逆算しながら調整していけたら」と臨戦態勢は整っている。

　この日はＧ球場で自主トレを行い、目前に迫ったキャンプへと調整。高い総合力を武器とする山崎伊は「まだまだ１年間戦い抜ける体、体力、精神、技術はない。鍛錬して、少しでも１年間戦える力をつけられるように」。最速１５５キロの剛球を持つ堀田も「まずは真っすぐを見せられたら」と気合十分だ。原監督は「底上げをしないと、強いチームは作れない」と若手の飛躍を願う。右肘手術から復活した不屈のヤングＧコンビが、新時代の旗手になる。