◆オープン戦　巨人８―９広島（２４日・那覇）

　期待しているからこそ、黙っていられなかった。原監督は試合を振り返る会見の中で、自ら大城の話題を切り出した。
「大城が一塁のレギュラーポジションを取るという位置づけの中になって、ちょっとバッティングの硬さが見えるね」。この日も「７番・ＤＨ」で起用したが４打数無安打。悩める大砲の名をあえて口に出し、叱咤（しった）した。

　大城が壁にぶち当たっている。宮崎での紅白戦４試合では１２打数６安打、打率５割と好調。その結果を受け、原監督は一塁手のレギュラー候補筆頭として考え、沖縄での実戦では一切、捕手の守備に就かせずに一塁手として起用してきた。

　だが練習試合、オープン戦を含めた７試合で２２打数３安打２打点、打率１割３分６厘と不振に陥った。この日の試合前練習時にはケージ裏から助言を送っていた原監督だが
「もう一回、捕手をやらせて併用させようかね。そうすると楽になるのかもしれないね」と厳しく指摘。現状では各チームの強打者がそろう一塁手として物足りなく映っている。

　もちろん、危機感は大城本人が一番感じている。試合後、約１時間の特打を行い、最後の一人になるまでバットを振り続けた。
石井野手総合コーチからマンツーマン指導を受け、投手寄りへのスムーズな体重移動や、スイングの最速点で球を捉える感覚を体に染みこませた。「自分で何とかするしかない。やるしかないです」。
左手のつぶれたマメに落としていた視線をキッと上げた。必ず現状を打破する。（西村　茂展）



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それでまた打ち始めたら一塁なんやね

中島｢よっしゃ開幕スタメン確定やんけ｣