巨人・坂本勇人内野手（３１）が２３日、遊撃手の歴代最多出場へ自然体で挑む考えを示した。現在通算１６４６試合に出場しており、１位・石井琢朗の１７６７試合まで残り１２１試合。初志貫徹の精神で球史に名を刻む。

　「ケガをせずに試合に出られれば今季中に達成する数字だと思うので、あまり意識はしていない」。プロ１年目から積み上げてきた出場数は石井琢朗、鳥谷敬、吉田義男に次ぐ歴代４位。現役続行の意思を表明している鳥谷とともに、今季中に更新が見込まれる偉大な記録だ。

　今オフは体重と体脂肪率が増加傾向にあることを踏まえ、筋肥大を促すトレーニングを排除。丸が実践するグルテンフリーなど、食生活の改善も検討課題に掲げている。３１歳となり、自身の体の変化を「感じますね」と言う主将。それでも、飽くなき向上心がさらなる高みへ押し上げる。

　小笠原、ラミレスら一流に学んだ若手時代。史上最年少で２０００安打達成を目の前にしても「何かいいものを人から盗む。そういう気持ちで僕はいまだにやっている」と、どん欲な姿勢は変わらない。年明けの沖縄自主トレ中に発症したインフルエンザも癒え、この日はジャイアンツ球場で調整した。東京五輪も控える２０２０年シーズン。主役は坂本だ。



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